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福岡の頼れるお医者さん 2022|拾六町の内科クリニック|おにき内科クリニック

福岡の頼れるお医者さん 2022

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福岡の頼れるお医者さん 2022|拾六町の内科クリニック|おにき内科クリニック

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高血圧について

鬼木 秀幸

おにき内科クリニック院長
鬼木 秀幸

久留米大学医学部卒業後、九州大学大学院で学位記を取得。循環器内科として救急診療、高血圧内科として予防医療も行う。在宅診療を経験後、2021年に「おにき内科クリニック」を開院。総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本高血圧学会専門医。

様々な合併症を引き起こす高血圧について考えよう

自身の血圧について、どれくらい知っていますか?

 現在日本には、〝血圧が高い人〞が、約4300万人いると言われている。うち約1200万人は治療中だが、驚くことに残り約3100万人は、治療を受けても管理ができていない、認識はしているが治療を行っていない、高血圧であることを本人が認識すらできていない状態だという。

仮面高血圧

 家庭血圧計で朝に血圧を測ったときは高くても、昼に病院などの診察室で測ると正常な値になっていることがある。このように「診察室で測る血圧は正常なのに家庭で測る血圧が高く、診察室での測定だけでは高血圧であると分からない状態」を「仮面高血圧」と呼ぶ。

 高血圧は放っておくと、脳卒中や心筋梗塞、慢性腎臓病など、命に関わる病気を発症する危険性を高めるものだ。にも関わらず、多くの人が「知らないフリ」をしているのはなぜなのだろう?

 その理由は「自覚症状を感じられないからだと思います」。と、『おにき内科クリニック』の鬼木先生。循環器専門医、高血圧専門医として様々な医療機関で経験を積み、高血圧を引き起こす生活習慣病、高血圧により引き起こされる循環器疾患などの診療に当たってきた高血圧のスペシャリストだ。

 「健康診断などで高血圧と診断されても、何か起きるまで放っておくという方が多いですよね。でも、〝何かあった時〞にはすでに深刻な状況に陥っている場合もあります。そこに『待った』をかけるのが、私たち専門医の役割なのです」。

 クリニックでは、高血圧と診断された方に対し、状態によって、「一次予防」「二次予防」を指導している。「基本的に、健康診断などで引っかかった方には『一時予防』を。薬に頼らず、塩分チェックシートなどを使用した食事療法、運動療法などで血圧を下げるアドバイスを行い、心臓や脳の疾患、血管病などの発症を予防します。一方、臓器障害をお持ちの方には『二次予防』を。こちらは障害に準じた治療を行い、病気の再発を防ぐための血圧コントロールを行っていきます」。

 こうした予防と共に、合併症の疑いをいち早く察知し、早期治療に繋げられるのも鬼木先生の強みだ。

院長

 「合併症で多いのが脳血管障害、網膜症、心臓肥大症、腎硬化症、末梢血管障害など。脳に関しては診察で麻痺の有無を確認し、網膜症は眼底鏡で見せていただくか眼科での受診を選択していただきます。心臓は心電図、腎臓は尿検査やエコーでチェック。他にも、特定の原因による高血圧『二次性高血圧(原発性アルドステロン症、腎血管性高血圧、褐色細胞腫、睡眠時無呼吸症候群など)』のスクリーニング検査なども行えるように体制を整えています」。

 こうした万全の体制を整えつつ、鬼木先生がもっとも重要だと考えているのが自宅での血圧測定だ。

 「上腕で測定するタイプの機器で、朝、2分間安静にしたのちに測定してみてください。7日間(少なくとも5日間)同じような状態で測り、その平均値があなたの血圧ということになります」。

 ここで先生が「気をつけて欲しい」と語るのが、〝仮面高血圧〞の存在だ。

エコー

腎臓の血流評価や萎縮の有無を確かめるエコー検査は高血圧専門医である鬼木先生の得意分野。腎血管性高血圧などの早期発見なども。また心臓の検査にもエコーを使用。

 「高血圧の方にはタイプがあり、「病院・自宅」の両方で血圧が低ければ〝高血圧ではない〞、「病院・自宅」の両方で高ければ〝高血圧である〞と診断できます。また「病院では高い」が「自宅では低い」方、こちらも病院で高血圧の疑いがあると推測できるので安心なのですが、心配なのが、「病院では低い」のに「家では高い」方。これを私たちは「仮面高血圧」と呼んでおり、病院ではなかなか診断しにくいため、一般的な高血圧より3〜4倍も合併症のリスクが高まるとされています。仮面高血圧は、高血圧を呈する時間帯別に早朝高血圧、夜間高血圧、昼間高血圧の3つのタイプに分けられます。仮面高血圧を見つけるには朝と夜に家庭血圧を測定することが大事です」。

 知っているようで知らない、血圧の話。それについて、気軽に相談できるドクターがここに。「よかドック」の受診などをきっかけに、「家族みんなのかかりつけ医」としても、頼りにしたいクリニックだ。

いつも健康でいたい方の頼れるパートナーを目指して

 2021年に開院した『おにき内科クリニック』は、咳や発熱、インフルエンザなどの内科一般の診療をはじめ、腎臓や心臓の疾患の原因ともなる生活習慣病、不整脈や動脈硬化などの循環器疾患についても診療を行うクリニック。「高血圧専門医、循環器専門医として重ねてきた経験を地域に還元させていただきたく、西区拾六町にクリニックをオープンしました」と鬼木先生。聞けば、この地区には高血圧専門医が少なく、それゆえ症状を放置している方が多い印象だという。“病院へ行く”という気持ちのハードルを少しでも下げてもらえるようにと、院内は温かみのある雰囲気で、リラックスした状態で通院できるのも魅力だ。「患者さん一人一人の話に耳を傾けながら、二人三脚で体のメンテナンスができるクリニックを目指していきます」(鬼木先生)。

 またクリニックはオープンモール内にあり、待合室が混雑している場合は、アプリで待ち時間を確認できるサービスを利用し、近隣のショップで買い物をしながら順番を待つことも可能。再診の方を対象に、オンラインでの診察も行っている。

院内

 明るい雰囲気の受付・待合室。料金の支払いにはクレジットカードや電子マネー、スマホ決済など、各種利用可能。予約は電話ほか、Webでは24時間受け付けている。院内はもちろん新型コロナウイルス感染症の対策も万全であり、漢方診療や在宅診療も行っている。

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